宮沢賢治の詩ではありませんが、先代の時代から、当院は、西に具合が悪いと感じる人がいれば行って対応し、東にもっと健康になりたいと思う人がいれば相談に乗り、地域の人々とともにある身近な医療を目指してきました。
人生は、一日一生（いちじついっしょう）です。私は毎朝、目覚めたときを新しい生命の誕生と思い、一日しっかりと私とスタッフ、そして患者の皆さまが元気でいられるよう工夫と努力をやり切るように努めています。そして、眠るときにはこれでの一生を終えたつもりで全てに感謝して目を閉じることにしています。そして次の朝が来てくれます。とてもありがたいことです。
これまでさまざまな苦労もありました。私だけでなく、スタッフにも何かしら私生活の悩みや問題があったかと思います。それでも、毎日の医療を続ける中で、共に働いてくれるスタッフたちがいつも笑顔でしっかりと病院の仕事に取り組んでくれる姿が当院を支えてくれています。いつも心から感謝しています。
新しく当院のスタッフとして来てくださる皆さま、どうぞ、あなたの仕事に対する素晴らしい意欲を存分に生かし、腕を奮ってください。

当院は、この富山県氷見市で地元の医療と福祉の発展に尽くしてきました。私たちで3世代目になりますが、やっと、微力ながらも患者さまに身近に寄り添い支えていける地域に根付いたヘルスセンターとしてのスタートラインに立てたかと思います。
「人間万事塞翁が馬」 — 人生の幸不幸や吉凶はすぐに変転します。今は良くないことが起こっても、ハッピーエンドに落ち着くこともあります。病気になっても、老々介護・独居になっても悲しむことはありません。不幸せの裏側には幸せが待っています。どんなときでも、心配することなく、健康に過ごせるように、私たちが何でも相談できる、そして地域に愛される安心エリアになれればいいなといつも思っています。
この病院は、スタッフの熱意、努力、そして愛情で支えられています。皆さまの力を、ぜひ当院に貸してください。まだまだ小さな病院ですが、風通しの良い職場です。
一緒にこの病院を、そして地域医療の未来を作っていきましょう。頼もしい方のご連絡をお待ちしています。